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板倉 隆二; 山内 薫*; 矢澤 洋紀*; 塩山 正真*; 神成 文彦*
no journal, ,
近年のレーザー技術は強レーザー場を用いて化学反応の制御を可能としつつある。本研究では、パルス波形を、系統的にデザインし、それに対するエタノールの選択的化学結合の分岐比、ここでは、C-O結合切断のC-C結合切断に対する分岐比の応答を調べた。その結果、800nmの中心波長,26nmのスペクトル幅をもつレーザーパルスを用いる限り、反応分岐比を決めている要因は、レーザー場の全体的な時間幅であることが明らかになった。C-O切断を有利にするためには、1ps程度もしくはそれより長いレーザーパルスを用いることが望まれる。さらに、学習アルゴリズムを用いた最適化制御を行ったところ、C-O切断の分岐比を増やすためには、全体的な時間幅が1ピコ秒程度あれば、時間波形のなかで100fsオーダーの細かい変化があっても、分岐比には影響がないことが明らかになった。